研修トピックス 涙活(るいかつ)
ちょっと変わった研修で、モチベーション向上を!
研修でラブレター?心を揺さぶる「涙活」とは?
講師である橋本昌人(はしもとまさと)はラジオの放送作家として活動していたとき、ふとリスナーから送られてくる「ラブレター」に出会います。ラブレターとは愛を語る熱烈なものだけでなく、誰かが誰かに書く感謝の気持ちや愛情がこもった手紙のことを指します。そんな「ラブレター」は人の心を掴み、揺さぶることを実感してきたといいます。
橋本が紹介する手紙は、知らない誰かが、知らない誰かに向けて送った手紙です。でもその手紙に心を揺さぶられ、時には涙することもあります。それがストレス解消になるのです。
この研修では橋本昌人がラブレターを朗読し、それを皆さんに聞いてもらいます。
そこで湧き上がってきた感情を通して、自分自身の生き方を整理できる。そのようなお声も届いています。
お笑いの学校で、この研修をする意味とは?
橋本は吉本興業のお笑い芸人養成所「NSC」で講師を務めており、NSCでの学びの一年を締めくくる最後の授業で「涙活」は行われています。「お笑いの授業受けにきてるのに、なんで涙やねん」と訝しがる生徒もいるそうです。橋本のラブレターの朗読のあと、それぞれがラブレターを書く時間が与えらました。若い彼らはそこで、母親や家族、祖父母に手紙を綴ります。普段は強がっている若者たちも、手紙に綴る思いは正直です。自分は何者になりたいのか。手紙にはそれを洗い出し、本人すらも気づいていなかった気持ちを最も簡単に露呈させていくそうです。そしてその覚悟を、手紙を通して改めて問う効果があるといいます。
泣くことで、気づくこと。
共感して流す涙を「情動の涙」といい、ストレス解消効果のある「副腎皮質刺激ホルモン」が出ると言われています。その情動の中でも一番効果があるのが「共感の涙」、つまり他人のために流す涙です。そんな涙の効力にいち早く注目したのが「涙活」です。
研修に涙活を用いることで、ストレスを発散したり、同僚と同じ空間で感動を分かち合うことで不思議な一体感が生まれるそうです。そのため、以後の仕事の人間関係に良い影響をもたらしたという声も多く頂戴してきました。特に感情労働と呼ばれる顧客相手に仕事をしている現場では、大きな効果をもたらしています。
また、「涙活」は研修だけでなく、刑務所の慰問プログラムとしても好評をいただいております。泣くことで得られるものがある。
涙から生まれるものがある。
橋本はそう信じて、今日も人の前に立っています。
橋本の「涙活・泣活(るいかつ・きゅんかつ)」研修のお問い合わせはこちらよりお願いいたします。
引用元
2023年7月28日刊 朝日新聞夕刊記事
2024年5月6日刊 日本講演新聞 3022号
※部分的に改変して再構築しております